産後ダイエットしているのに、太ももやお尻だけ痩せませんよね?
子育てで動いているのに痩せない…
下半身だけセルライトがついて細身のパンツが着れない…
なんだか下半身が冷える…
といったお悩みありませんか?
私の場合は、何年もセルライトが消えなくて、冷え性に悩まされ続けました。
調べてみると、下半身太りは「骨盤の歪み」が関係していました。
という訳で今回は
- 産後の下半身太りの原因
- 骨盤の歪みを引き起こす7つの行動
- 自宅で出来る3つの改善方法
についてお伝えしていきます。
目次
産後の下半身太りの原因とメカニズムとは
骨盤には、人間の動作を支える重要な役割を果たしています。
妊婦になると、骨盤内にある子宮が大きくなっていくので、当然骨盤にも負担がかかります。
妊娠中は子宮を守ろうと、脂肪を蓄えるようになります。
しかし骨盤の周りに流れているリンパや血流の流れを悪くしてしまうのです。
血流やリンパの流れが悪くなると代謝が落ち、余った脂肪は燃焼することが出来ません。
そのままにしておくと、脂肪が老廃物として蓄積し「セルライト」として溜まり、産後の下半身太りを引き起こしているのです。
普通とは違う!産後の骨盤の歪みの3つの特徴
通常だと運動不足や悪い姿勢などが原因で、骨盤が歪んでしまいます。
しかし産後の骨盤の歪みが原因の下半身太りには、普通とは異なる特徴があります。
まずは特徴をしっかり把握していきましょう。
妊娠中の骨盤は、赤ちゃんを守る役割があります。
出産時は、赤ちゃんの頭の大きさまで子宮口が開くので、当然骨盤も大きく広がります。
また、いきんだり腹圧をかけることで、骨盤には非常に大きな衝撃・負担がかかってしまいます。
骨盤が広がると同時に、骨盤は前に傾き「骨盤の歪み」が生じてしまうのです。
ひどい場合は恥骨部分の痛みの症状が出ることもあり、出産は骨盤に非常に大きな衝撃を与えます。
帝王切開でも骨盤は歪んでいます。
帝王切開は経腟分娩と全く異なりますが、骨盤はホルモン分泌により広がっていると考えて下さい。
自然分娩と同じように骨盤がグラグラした状態なので、油断せずに対策をとっていくことをおすすめします。
生理前や出産時に腰がズキズキと痛みますよね?
これは「リラキシン」という成分が分泌され、骨盤を広げる作用が働いている為です。
骨盤の歪みがひどくなると、重い生理痛・冷え性・不妊・股関節痛・便秘など様々な症状を引き起こしてしまいます。
産後の慣れない「あぐら」や「横座り」での授乳はさらに骨盤が歪んでしまう原因となります。
人の体は骨盤で支えていますので、抱っこにより骨盤への負担は重くなる一方です。
授乳時期に腰痛で悩まされている方は、骨盤の歪みが大きく影響しているかもしれません。
やってはいけない!骨盤の歪みを引き起こす7つの行動
- 脚を組む
- あぐらや正座をよくする
- 片側に重心をかけて立つ
- うつ伏せや横向きに寝る
- いつも同じ方に荷物を持つ
- 猫背になっている
- 激しい運動をする
脚を組むと骨盤が左右にねじれ、骨盤の歪みの原因になります。
また同じ方向に脚を組む癖がある人は要注意です。
じつはあぐらや正座も、正しい位置に骨盤を立てて座らないと歪んでしまいます。
とくに正座は太ももを圧迫するので、長時間の体勢だと血流も悪くしてしまいます。
片側に重心をかけて立ったり、休めの姿勢も骨盤に悪影響を与えます。
立っているときに片方だけに圧がかかってしまい、もう片方の骨盤は安定性を無くし歪みの原因になってしまいます。
うつ伏せは顔を横向きにして寝るので、骨格自体が曲がってしまいます。
横向きも長時間同じ方向に負荷がかかっているために、骨盤の歪みに直接かかわってきます。
同じ方向に荷物を持つと、筋肉のバランスが崩れてしまい負荷がかかる方に歪んでしまいます。
骨盤は背骨を支える土台になっていますが、この土台が歪んでしまうと、背骨も歪み猫背を引き起こしています。
激しい運動は出産と同じ衝撃を与えることもあります。
とくに、尾骨の先にある「恥骨結合」という場所が歪んでしまいます。
1分で出来る!骨盤の歪みセルフチェック
骨盤の歪みを簡単にチェックする方法があります。
一言に「骨盤の歪み」と言っても、前・後ろ・右・左と傾いている向きは異なります。
どの方向に骨盤が歪んでいるのかがわかれば、どこを意識して改善していけばいいのか、明確にすることができますね。
早速チェックしていきましょう。
1分間の足踏みチェック
- 床に目印を付ける
- 目を閉じて1分間足踏みをする
- 目印からどの方向に動いていたかで、その方向に歪んでいる
一番おすすめなのは、目を閉じて1分間足踏みをする方法です。
これを2回すると、より正確にわかると思います。
この他にも、鏡で骨盤の傾きを見たり、脚を組んで左右の違和感を感じるなどのチェック方法もありますが、
感覚的でわかりにくい為、あまりオススメしません。
リミットは産後3か月!?自宅で出来る3つの改善方法
産後いつまでに骨盤の歪みを治せばいいの?
産後3~6ヵ月ごろまでに、産後の骨盤の歪みを治すのが理想的だと言われています。
ゆっくり時間をかけて骨盤を矯正していくことで、産後のママへの負担も軽くなります。
しかし骨盤の歪みをそのままにしておくと、妊娠前よりも太ってしまう可能性が高くなります。
骨盤の歪みが原因の下半身太りは、ヘルシーな食事やカロリー計算をしてダイエットをしても痩せません。
骨盤の歪みを根本的に改善しないと、リンパの流れや血流を改善できないためです。
しかし赤ちゃんがいると外に出て、整体へ通ったりエクササイズ教室へ行くのはなかなか難しいですね。
そこで自宅に居ながら、骨盤の歪みを改善できる方法を3つ紹介していきます。
産後ママに嬉しい自宅で簡単な骨盤矯正エクササイズ
ヨガは骨盤の歪み改善には非常に適しています。
ヨガによる腹式呼吸によって、副交感神経が刺激されリラックス効果も期待できます。
寝る時の横向きじゃないと寝れなかった人が、骨盤の歪みが改善され仰向けで寝れるようになったそうです。
おかげで子育て中の睡眠の質が上がり、起きた時にスッキリと感じたという方も多いようです。
今は本やDVDがあるので、自宅に居ながらヨガが出来ます。
また最近注目のヨガアプリもあり、スマホで簡単に自宅ヨガを楽しめます。
心地良い音楽とともに、ヨガの動きをわかりやすく音声で解説してくれます。
おすすめは「寝たまんまヨガ」です。
寝落ちしてしまうほど本当にリラックスでき、簡単な動きなので産後でも無理なく出来ます。
自宅でヨガをする際は、床にマットを敷き骨盤への負担を軽くしてあげましょう。
産後ママにおすすめの骨盤矯正グッズ
産後のグラグラした骨盤をしっかり固定できるのが骨盤ベルトです。
骨盤矯正しながら日常生活を過ごせるので、時間がないママにはぴったりのグッズと言えます。
腰に巻くベルトタイプも主流ですが、最近は厚みがなく服にもひびかない骨盤矯正ガードルの「Vアップシェイプリフト」も人気です。
「Vアップシェイプリフト」は骨盤の歪みである腸骨と、下半身太りに関係している大転子をサポートしてくれます。
そのため歩きながら骨盤を矯正してくれるのです。
またガードルタイプなので、下半身太りでたるんでしまった大殿筋やハムストリングスを着圧により補正してくれます。
これにより太ももやお尻全体を引き締めてくれるので、下半身全体のシェイプアップにも効果的です。
就寝時は外したほうが良いでしょう。
骨盤ベルトやガードルはしっかり骨盤を固定しています。
そのため血流が悪くなる可能性もあります。
就寝時にずれてしまうと逆効果ですし、締め付けているので寝心地もよくないです。
子育て中の就寝は、ストレスを無くしリラックスする事を心掛けて下さい。
座椅子も日常的に骨盤の歪みを改善できるグッズです。
骨盤の形に添った形状をしているので、骨盤を水平に保ち正しい位置に仙骨を立ててくれます。
正しい座り姿勢にすることで、足組みの予防や猫背を改善することが出来ますね。
おすすめの座椅子は「Style(スタイル)」です。
「Style(スタイル)」はカイロプラクティックの先生の意見を取り入れて開発しています。
この座椅子に座るだけで、骨盤を正しい位置に矯正することが出来るという訳です。
椅子の上だけでなく、床やソファーにも使用できるので産後ママには嬉しいですよね。
特に授乳時は、赤ちゃんを抱っこして負荷もかかるので、正しい座り姿勢でする事が出来ますよ。
漢方で血流を改善する
エクササイズや骨盤矯正グッズと併行して、漢方も取り入れると下半身太りにより効果的と言えます。
漢方で血行を良くしたり、むくみをとったりすることで下半身太りを改善する手助けをしてくれますよ。
元々は胃腸の働きをよくする漢方で、骨盤の歪みを直接治すものではありません。
「胃腸の働きが良い=血のめぐりが良い」という意味で、骨盤の歪みで血行が悪くなっているのを解消する働きが期待できます。
また病院等では、慢性疲労症候群や出産などで体力が低下し衰弱している場合にも処方されるので、産後のママにおすすめです。
難しい名前ですが、これは「シナモン」のことです。
桂枝茯苓丸には補中益気湯と同じように、胃腸を整えてくれるだけでなく、
生理不順や生理痛・更年期障害などの血行障害を言われる「お血」「血の道症」などの改善に使用されます。
妊娠中の摂取は気を付けたほうが良いですが、産後・授乳時は問題ないので適度に摂取しても良いでしょう。
骨盤の歪みによる病気ってある?骨盤に痛みを感る場合
骨盤に痛みがある方は、ただ歪んでいるだけではなさそうです。
骨盤内にある、子宮などの婦人科系の病気や、腸などの消化器系の病気も考えられます。
おかしいなと思ったら整形外科のある病院で診察を受けることをおすすめします。
まとめ
骨盤の歪みを治さないと下半身太りは改善されない!
産後の骨盤の歪みは、なるべく早めに治すのが良いですね。
産後3か月を目安に歪みを治していかないと、血流が悪くなり老廃物をため込む一方です!
しかし骨盤の歪みは産後だけ気を付ければいいものではありません。
骨盤は日常的に閉じたり開いたりと呼吸しているものと捉え、日常の姿勢や動作に気を付けたいですね。

いかがでしたか?
産後の下半身太りは、
骨盤が歪む→リンパや血行が悪くなる→老廃物が燃焼しない→下半身太り
というサイクルが原因でした。
骨盤が歪んだまま育児をしてしまうと、歪んだ部分に負担がかかり、ぎっくり腰の原因にもなりかねません。
産後3~6か月を目安に、エクササイズや骨盤矯正グッズなどで改善し、ゆっくり元の体型に戻していきましょう。
そうすることで下半身太りを解消することが出来ます。
この期間で正しい骨盤の位置にすることが出来れば、妊娠前よりも美しい体型を手に入れることが出来ます。
良かったらぜひ実践してみて下さいね♪